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演劇レッスン『play room』ってどんな場所?

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「役をもっと素敵に演じられるようになりたい」

「『おもしろい!』と言われる俳優になりたい」


こんなふうに感じている俳優は多いのではないでしょうか。


理想のお芝居に近づくために、また、俳優としてポジティブに変化していくために必要なのがトレーニングです。


とはいえ、自分に合ったワークショップやレッスンを探すのは意外と難しいもの。特に中長期にわたるワークショップやレッスンとなると、選択に慎重になるのは当然です。


そこで、今回は「長期演劇レッスン『play room(プレイルーム)』ってどんな場所?」をテーマに、クラスの流れや雰囲気をお伝えします。


▼こんな人におすすめの記事です!

  • 場の空気感が分からず参加をためらっている

  • 過去参加者のリアルな声を聞きたい

  • 「安全な稽古場」がどのようにつくられているのか気になる

play room(プレイルーム)とは?

俳優に向けた安価で継続的な演技トレーニングの場です。各回2,000円で約4ヶ月間、全18~20回の開催。マイズナーテクニックを用いて相手役とコミュニケーションする基礎技術の獲得と、基礎技術を統合してシーンや実践につなげるための演劇のレッスンを行います。

▶2024年5月開講の第七期の募集要項はこちら

play roomの3つのルール

アクティングコーチの黒澤世莉(くろさわせり)さんが講師を務めるplay roomでは、場のルールとして主に下記の3つのことを大切にしています。


  1. 自分の尊厳&他人の尊厳

自分には尊厳があり、他者にも尊厳がある。個々の尊厳を守り、尊重することを大切にします。

  1. No is No!

「No」は「No」で、その理由や背景を問いません。自分の「No」を大切にすると同時に、他者の「No」も尊重しなければなりません。

  1. ケガしない、させない

安全第一!万が一、ワークの中で暴力的な衝動に駆られた際には“ピロー先輩※”に頼ります。場合によっては講師やアシスタントがワークを中断させることもあります。


※ワーク中に登場する「投げるも良し、殴るも良し」な、まくら・クッション。


このほか、期によって参加者からの意見でグランドルールが設けられることがあります。たとえば、過去の開催

では「人の話はさえぎらずに最後まで聞く」ことをルールとして決めました。


人によって当たり前や普通は違うもの。大切にしていることやルールを言葉にして毎回共有することで、「安全な学びの場」に対する参加者の共通認識を深めています。



クラスの1日の流れ

クラスの1日の流れを紹介します。時期や進捗状況によって異なりますが、大まかには下記の流れで進行します。


  • チェックイン

その日の自分の心身の状態や気になっていること、参加者に相談したいことなどを円になって一人ひとりシェアします

  • ワーク①

リピテーションなどの基礎的なエクササイズ

  • 振り返り①

ワーク①の振り返りや気づいたことのシェアを行います

  • 休憩(1時間程度)

  • ワーク②

リピテーションや戯曲読解、シーンスタディなど(時期によって異なります)

  • 振り返り②

ワーク②の振り返りや気づいたことのシェアを行います

  • 今日のまとめ&次のクラスの予告


Point①「言葉にする」

チェックインでは、シンプルに「今日は元気がないです」「目覚めが良くて調子がいいです」などと話す人もいれば、抱えている悩みや相談事を時間をかけて話す人もいます。もちろん、話したくないことは話さなくてOK。逆に話したいことがある人は遠慮せずに、自分のために時間を使います。



話すことに慣れていなくても、話がまとまらなくても大丈夫です。大切なのは自身の状態や気持ちを言葉にして、認識できるようにしていくこと。自分の言葉で話すことを習慣にすると、“言語化力”がめきめきと伸びていきます!


Point②「テーマを決める」

ワークの前には今日の「テーマ」を宣言します。たとえば、「相手に集中する」「空間を広く使う」など、人によってさまざまです。


それぞれが自分の取り組みたいテーマに徹底して集中し、他者と比べるのではなく、自分自身の変化や成長と向き合うことを大切にしています。


play roomはどんな場所?過去参加者の感想

過去のplay roomの参加者から挙げられた「クラスの雰囲気」に関する感想やキーワードをいくつか紹介します。


▼それぞれの課題にマイペースに向き合える場所

「参加者各自が解決すべき課題に取り組める」

「いい意味でほっといてもらえる感がありとても居心地よかった」

「まわりの目を気にしなくていい空間」


▼個人の選択が尊重される場所

「自分の登山ルートを尊重してくれる」

「自分で選べる場所」

「関わらないことが許される場所」

「“No is No!”が徹底されている。『触れられたくない』『それはやりたくない』と遠慮なく言える環境」


▼一緒に学ぶ仲間の存在

「“他力”に頼れる」

「悩んだらいつでも帰れる心強いホーム」


▼発言しやすい空気感

「とにかく“発言のハードルが低い”環境」

「みんなに発言権がしっかりある」

「悩みやモヤモヤした気持ちを、解決しなくてもいいから一旦置いておける場所」


▼穏やかでリラックスできる空気感

「緊張感はあるけど、リラックスできる心地良さ」

「穏やかに勉強できる場所」


▼その他

「play roomは初心者でもわかりやすく、また、わかるまで何度でも丁寧に繰り返し教えてくれる場」

「いい塩梅の長期間で定期的に稽古できる場」


過去参加者の感想をもっと読みたい方は、五期終了報告noteインタビュー記事をご覧ください。


こんな人には向いていないかも?

悩める多くの俳優に気軽に参加してほしいと考えていますが、play roomのコンセプトや大切にしていることを踏まえると、下記のような人には合わないかもしれません。


  • 人の話を聞きたくない人

  • 誰かになんとかしてほしい人

  • 指示されたことに従いたい人


play roomは「講師→参加者」のような、いわゆるトップダウン型の運営スタイルではありません。もちろん、ハラスメント対策研修など、必要な場面では運営や講師から参加者へルールや守ってほしいことを伝えることがあります。


ただし基本的には、play roomにおける運営や講師の役割は参加者の自発的な学びを、安全かつスムーズに促進させること。最初から大きな目標を掲げる必要はありませんが「自分がこうしたい」「こんなことをやってみたい」と、目の前のワークや課題に自分から向き合える人のほうが合っていると思います。



play roomはこんな人におすすめ!

まず、運営としては安全な場所でトライしたい人にぜひ来てほしいです。リスペクトのある場所でトレーニングを積みたい人や、お芝居を続けるうえで孤独や不安を感じている人のためにplay roomという場所をつくっているからです。


また、好きなお芝居や良い俳優のイメージはぼんやりと持っているものの、どう理想に近づけばいいのか分からない人にもフィットする場所だと思います。抽象的なイメージを具体的な言葉にして、最終的には“アクション”として実行できるよう、一つひとつステップを踏むことを大切にしているからです。



最後に、過去参加者から寄せられた「こんな人に参加してほしい!」という声を紹介します。


  • 羽ばたきたいんだけど、何かが枷(かせ)になってしまってる人

  • 現場でもっと大きな感情と出会いたいと思っている人

  • 稽古では出なかったエネルギーが本番で出るタイプの人

  • 変わりたいと思っている人

  • 「1人ではなんだか芝居うまくなんねえな、芝居ってなんだよ」と思っている人


play roomは「合わないな」「続けられないな」と感じた場合はいつでもやめられます。少しでも興味を持った方は、ぜひ気軽に飛び込んでみてください!






 
 
 

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